2017/10/10 17:00

とんでもない展開が続く 石井イマジネーション!――春日太一の木曜邦画劇場

1969年作品(99分)/販売:東映/発売:東映ビデオ/4500円(税抜)/レンタルあり
1969年作品(99分)/販売:東映/発売:東映ビデオ/4500円(税抜)/レンタルあり

 一九六〇年代末から、東映は突如として「異常性愛路線」をスタートさせる。ここに据えられたのが、「網走番外地」シリーズを大ヒットさせていた石井輝男監督だった。

 石井はここで持ち前のイマジネーションを爆発させ、問題作を次々と送り出していく。『徳川女刑罰史』『徳川いれずみ師 責め地獄』『異常性愛記録 ハレンチ』――煽情的なタイトルが並ぶ一連の作品群の中でもひと際強烈なのが、今回取り上げる『江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間』である。読んで字の通りの題名のため長いこと国内ではソフト化されることなく、一部の名画座でしか観られなかった作品だ。

「財力にあかせて離れ小島に理想郷を作ろうとする男の話」という共通項をもつ、『孤島の鬼』と『パノラマ島綺譚』の二本の乱歩小説を強引に組み合わせて物語は構成されている。なぜか精神病院に入れられていた主人公(吉田輝雄)が、命を狙われそうになりながらもなんとか脱出する序盤。急死した自分に瓜二つの富豪になり済まして日本海側の旧家に入り込む中盤。いずれも、次に何が起きるか分からない不穏さと怪しさに満ちているが、ここまでなら、よくある乱歩原作映画だ。

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