2017/10/17 17:00

実直、誠実、正義の人 本作に加藤剛の原点が!――春日太一の木曜邦画劇場

1963年作品(83分)/松竹/2800円(税抜)/レンタルあり
1963年作品(83分)/松竹/2800円(税抜)/レンタルあり

 先日、加藤剛にインタビューさせていただいた。

『大岡越前』の大岡忠相、『風と雲と虹と』の平将門、『剣客商売』の秋山大治郎、『関ヶ原』の石田三成など、加藤が演じてきた役柄の多くには共通点がある。いずれもが、実直、誠実、正義感――生真面目に信念を貫き通す硬骨漢なのだ。よく通る重低音の声と彫りの深い顔、そして折り目正しい人柄の伝わる特有の雰囲気が、そうした役にピッタリと合っていた。

 それは若手時代から変わらない。今回取り上げる映画デビュー作『死闘の伝説』も、そんな一本だ。

 舞台となるのは、戦時中の北海道のとある農村。雄大な景色が広がり、人々も素朴でのどかな、一見すると牧歌的な場所である。だが、その実態は全く異なっていた。

 物語は、東京からこの村に疎開してきた園部家に、長男の秀行(加藤)が戦地から帰還するところから始まる。秀行の妹・黄枝子(岩下志麻)は村長の息子・剛一(菅原文太)との縁談を持ちかけられていた。が、秀行は戦地で剛一が現地民に暴行する姿を見ており、破談させる。村長に支配された村では、園部家への怒りに震える剛一に村人が忖度、剛一と共に園部家に嫌がらせをするように。

今日の運勢

おひつじ座

全体運

どっちつかずになりやすい運気。今日は家に帰って、勉強や調べ...もっと見る >