2017/10/31 17:00

真紅の唇にサンローランが知的でセクシー 映画「女神の見えざる手」を採点!――シネマチャート

©2016 EUROPACORP - FRANCE 2 CINEMA
©2016 EUROPACORP - FRANCE 2 CINEMA

〈あらすじ〉

睡眠時間と私生活を犠牲にし、仕事にすべてを捧げるエリザベス・スローン(ジェシカ・チャステイン)は、政府やメディアからも一目置かれる天才ロビイストだ。大手ロビー会社に所属する彼女は、銃擁護派団体からの「銃規制法案を廃案に持ち込んでほしい」という依頼をきっぱりと拒絶し、銃規制法案に賛成の立場をとる陣営をクライアントにもつ、小さなロビー会社に移籍する。敵陣営の資金力もあり、法案の廃止に賛成する議員が多数派を占めつつある状況で、エリザベスはさまざまな奇策を打ち、世論を銃規制法案賛成に導いていく。追い詰められた敵陣営は、エリザベスが前社に在職中に不正を行ったと告発する。

〈解説〉

銃規制法案をめぐる駆け引きがスリリングに描かれる。監督は『マリーゴールド・ホテルで会いましょう』のジョン・マッデン。132分。

  • 中野翠(コラムニスト)

    ★★★★☆二転三転するストーリー展開。ハイ・ファッションで武装したエリート女をJ・チャステインが無表情演技で。非情の魅力。

  • 芝山幹郎(翻訳家)

    ★★★☆☆操作の手口があくどい割には毒が薄い。「ここまでやるか」ではなく「これくらいはやる」と思わせるのは演出の限界だ。

  • 斎藤綾子(作家)

    ★★★★☆絶対に負けないエリザベスの思惑、終盤の展開、結末の彼女の視線、全てに魅せられた。ジェシカの少女っぽさも生きる。

  • 森直人(映画評論家)

    ★★★★☆ハードボイルドの定型を政治劇に巧く応用。主演女優の魅力を活かし、プロの仕事人を清濁併呑で描く切れ味抜群の快作。

  • 洞口依子(女優)

    ★★★☆☆ファッショニスタとしてのチャステインを観察する政治スリラー。真紅の唇にサンローランの着こなしは知的でセクシー。

INFORMATION

「女神の見えざる手」(仏・米)
TOHOシネマズシャンテほか全国にて公開中
監督:ジョン・マッデン
出演:ジェシカ・チャステイン、マーク・ストロング、ググ・バサ=ロー、ジョン・リスゴー ほか
http://miss-sloane.jp/

(「週刊文春」編集部)

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