2017/11/07 17:00

黒人差別がテーマの傑作ホラー 映画「ゲット・アウト」を採点!――シネマチャート

©2017 UNIVERSAL STUDIOS All Rights Reserved
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〈あらすじ〉

ニューヨークに暮らすアフリカ系アメリカ人の写真家クリス(ダニエル・カルーヤ)は、白人の恋人ローズ(アリソン・ウィリアムズ)の実家に招待され、郊外の邸宅で大歓待を受ける。父親のディーン(ブラッドリー・ウィットフォード)は黒人を過剰に褒め称えるが、2人の使用人が黒人であることに、クリスは違和感を覚えていた。夜中、精神科医の母親ミッシー(キャサリン・キーナー)から禁煙のための催眠術治療を受けたクリスは、あるトラウマを掘り起こされ、気を失ってしまう。翌日、ローズの亡き祖父を讃える毎年恒例のパーティーで、ある事件が発生する。何かがおかしいと感じたクリスは、ローズと一緒に逃げ出そうとする。

〈解説〉

黒人の青年が体験する恐怖を通して人種差別問題を風刺するスリラー。コメディアンのジョーダン・ピールが自身の脚本で監督デビューを果たした。104分。

  • 中野翠(コラムニスト)

    ★★★☆☆アメリカの中上流家庭の偽善性を衝くにはもう少し戦略的でないと。夢オチの使い方がイージー。後味の悪い笑わせ方。

  • 芝山幹郎(翻訳家)

    ★★★★☆おかしくてひやりとする映画。間合の取り方が巧く、笑わせつつ考えさせる。ヒントにしている古典の題は伏せておく。

  • 斎藤綾子(作家)

    ★★★★★不気味さに震え上がり、結末に大笑い。道具として値踏みする差別意識の核心をこんなに赤裸々に描いてデビューとは。

  • 森直人(映画評論家)

    ★★★★★傑作続出の最近の米ホラーでも頭一つ抜けた強度。超保守に囚われた最先端の構図。時代が逆戻りしている怖さに震えた。

  • 洞口依子(女優)

    ★★★★★恐怖と笑いの表裏一体。人種ネタの不気味な面白さ。映画的快楽に於ける新しい栄養摂取を編み出した新監督の登場に☆。

INFORMATION

「ゲット・アウト」(米)
TOHOシネマズシャンテほか全国にて公開中
監督・脚本:ジョーダン・ピール
出演:ダニエル・カルーヤ、アリソン・ウィリアムズ、ブラッドリー・ウィットフォード、ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ、キャサリン・キーナー ほか
http://getout.jp/

(「週刊文春」編集部)

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