2017/11/17 11:00

山内マリコ「地元・富山をディスった罪ほろぼしを」

「90年代後半、徐々に空き店舗が増えていた地元、富山市の商店街に、伝説の姉妹がいたんです。彼女たちはチャレンジショップ(将来自分のお店を持ちたい人が期間限定で試験的に出店できる)という複合テナント形式を発案、運営し、そのお店には当時まだ高校生だった私も通ってました。青春の思い出の場所です。小説では、彼女たち姉妹をモデルにしています」

 山内さんは『ここは退屈迎えに来て』でのデビュー以来、一貫して地方に住む女性の閉塞感と希望を描いてきた。新作『メガネと放蕩娘』のテーマは、地方商店街の活性化。30代後半に差し掛かって心境の変化があったという。

「デビュー作で、はからずも地元を『退屈』と言い切ってしまった(笑)。けど、自分が生まれ育った街は好きなんです! だからこの小説は、地元をディスることで世に出てしまった私の贖罪の書。けっこういい年になり、自分も街のために、何かやるべき時が来たんですね」

 軽快な読み味だが、綿密な取材に基づいたエピソードは説得力抜群。地方のリアルを鮮やかに写し出す1冊だ。

INFORMATION

映画祭TAMA CINEMA FORUM「団地団、TAMAに参上」
11月23日のトーク後、著者自ら新刊を販売
http://www.tamaeiga.org/2017/program/C-8.php

(「週刊文春」編集部)

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