2017/11/17 17:00

引退宣言からの復活、スティーヴン・ソダーバーグが考えた斬新な企画

「チャンスがほしいんだよ。自分ではどうにもならない苦境から抜け出したいと望んでいる。何か凄い野望があるわけじゃない、単に最低限度の生活を確保したいと望んでいるだけなんだ」

 新作『ローガン・ラッキー』の主人公の思いを語るのは、スティーヴン・ソダーバーグ。

『セックスと嘘とビデオテープ』で芸術映画最高峰の賞とされるカンヌ映画祭のパルムドールを26歳、史上最年少で受賞した。以後、『オーシャンズ11』などハリウッド娯楽大作からアート系映画まで幅広いジャンルで大ヒットを飛ばし続けてきた人気監督だ。

「この映画に登場するのは、アメリカ映画ではほとんど取り上げられない田舎町だ。米映画協会には長年、『地方に住む我々のための映画をなぜ作らないんだ』と抗議が寄せられてきたと言う。だから僕はそんな人たちに向けて、この映画を作ったんだ」

 舞台はウエスト・ヴァージニア州、かつて炭鉱で栄えた町だ。チャニング・テイタム演じる主人公ジミーは、失業し生活苦から元軍人の弟(アダム・ドライヴァー)とプロの爆破師ジョー(ダニエル・クレイグ)を仲間に、サーキット場の収益金を盗もうと企む。根底にあるのは声なき地方の貧困層が直面する悲痛な現実と葛藤だが、あにはからんや最高に楽しい娯楽作に仕上がっている。自虐的な冗談やドジなアクションが痛快な笑いを誘うのだ。

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