2017/11/26 11:00

宇多丸×真魚八重子 「俺を指差すな!」と思ってしまう恐怖の「実録犯罪映画」

©山元茂樹/文藝春秋
©山元茂樹/文藝春秋

 ライムスターの宇多丸さんと映画評論家の真魚八重子さんによる「オススメの実録犯罪映画」対談。第2弾は「実録犯罪映画」の歴史と変遷、「これはお前のことだぞ」と自分が名指しされているような錯覚に陥る、恐怖の「指差し映画」について。ラスベガスの銃乱射事件、座間9人殺害事件など国内外でフィクションさながらの事件が相次ぐなかで、「実録犯罪映画」が問いかけるものとは何なのでしょうか。(全3回の2回目。 #1 、 #3 も公開中です)

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実録犯罪映画の系譜

真魚 「実録犯罪映画」って、たとえば実在の犯罪者カップル、ボニー&クライドをモデルにした『暗黒街の弾痕』(1937年)や『拳銃魔』(1949年)を始め、かなり昔からありますよね。それ以前に、クラシックなギャング映画なんかは、具体的に「この人」というモデルはいなくとも、明らかに当時世のなかを騒がせていた犯罪者たちをネタにしていますし。

宇多丸 古いところだと、フリッツ・ラング監督の『M』(1931年)とか。ドイツの実在したシリアルキラー「デュッセルドルフの吸血鬼」ことペーター・キュルテンがモデルですが、1929年から連続殺人を開始し、死刑になったのが1931年。ほとんどリアルタイムの事件を、そのまま映画にしてしまっているから驚きです。

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