2017/12/26 17:00

踊る「第九」の舞台裏 「ダンシング・ベートーヴェン」――シネマチャート

©Fondation Maurice Bejart, 2015/©Fondation Bejart Ballet Lausanne, 2015
©Fondation Maurice Bejart, 2015/©Fondation Bejart Ballet Lausanne, 2015

〈あらすじ〉

故モーリス・ベジャール振付のベートーヴェン「第九交響曲」が、2014年に東京バレエ団の創立50周年記念公演として、15年ぶりに再演された。共同制作したモーリス・ベジャール・バレエ団と東京バレエ団に、イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団、合唱団、群舞のエキストラを加えると、350人が参加するステージが完成するまでの舞台裏に密着したドキュメンタリー。ベジャールの後継者であるジル・ロマン芸術監督のもと、伝説のステージを成功させるために、喜び、苦悩、葛藤、プレッシャーを抱えながら、鍛錬を続けるダンサーたちの姿が映し出される。監督は、『ベジャール、そしてバレエはつづく』のアランチャ・アギーレ。ロマンの娘であり女優のマリヤ・ロマンがインタビュアーとして出演。83分。

  • 中野翠(コラムニスト)

    ★★★★☆鍛えあげられた肉体の描き出す、抽象画の如き動きの様々。その美しさと凄み。芸術監督G・ロマン57歳、古武士のよう。

  • 芝山幹郎(翻訳家)

    ★★☆☆☆芸術はつねに必要だが、崇拝の対象になると白ける。そのきわどさを突いてほしかったが、お約束のインタヴューが多い。

  • 斎藤綾子(作家)

    ★★★★★滑らかに動く肉体の美しさを、過酷な練習風景が際立たせる。五感が放つパワーに浸り、歓喜に震える禊のような83分。

  • 森直人(映画評論家)

    ★★★☆☆ベジャールから後進へ。『第九』を中心に受け継がれた理念と実演の一部を判りやすく伝える。もっと尺が長くてもいい。

  • 洞口依子(女優)

    ★★★☆☆人々を魅了する第九。音や言葉以上に既成概念に縛られない円環的な魅力を伝える肉体的表現。も少し踊りを観たかった。

INFORMATION

「ダンシング・ベートーヴェン」(スイス、スペイン)
12月23日(土)より、ヒューマントラストシネマ有楽町ほかにて全国公開
監督:アランチャ・アギーレ
出演:マリヤ・ロマン、モーリス・ベジャール・バレエ団、東京バレエ団、ジル・ロマン、ズービン・メータ ほか
http://www.synca.jp/db/introduction.html

(「週刊文春」編集部)

今日の運勢

おひつじ座

全体運

気のおけない仲間と過ごすと、いい刺激がありそう。未来を開く...もっと見る >