2017/12/26 17:00

名プロデューサーだった師・能村庸一氏を悼む――春日太一の木曜邦画劇場

1993年作品(96分)/フジテレビジョン/VHSのみ
1993年作品(96分)/フジテレビジョン/VHSのみ

 二〇一七年、時代劇製作に貢献されてきた方々が多く亡くなった。中でも痛恨事は、筆者をこの世界に導き、支援してくださった大恩人でもある、元フジテレビの能村庸一プロデューサーの死だ。

 今ではすっかり勢いを失ったが、九〇年代のフジテレビは何をやっても上手くいくような状況で、時代劇でも『鬼平犯科帳』『御家人斬九郎』などの名作を次々と送り出していた。そして、そんなフジの時代劇を統括していたのが能村プロデューサーだった。彼の名前のクレジットは、それは「この作品は面白い」と保証するブランドロゴとして光り輝いているように思えた。

 この時代はまだテレビ界の景気も良く、フジも製作費を躊躇なく出し、また能村プロデューサーもその予算を現場に惜しみなく投入したため「テレビ」という枠を超えた贅沢な作り方ができた。

 そして、その出来栄えの良さが評価され、テレビ放送の後に単館ながら劇場公開された作品も生まれている。それが、今回取り上げる『帰って来た木枯し紋次郎』だ。

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