2018/02/12 17:00

死体を引き上げるロープを探せ 「ロープ/戦場の生命線」を採点!――シネマチャート

©2015, REPOSADO PRODUCCIONES S.L., MEDIAPRODUCCIÓN S.L.U.
©2015, REPOSADO PRODUCCIONES S.L., MEDIAPRODUCCIÓN S.L.U.

〈あらすじ〉

1995年、停戦直後のバルカン半島のある村で、住民が生活用水を汲んでいる井戸に死体が投げ込まれた。“国境なき水と衛生管理団”のマンブルゥ(ベニチオ・デル・トロ)らによる死体の引き上げ作業は、途中でロープが切れて失敗してしまう。村には代わりのロープはない。マンブルゥは団員のビー(ティム・ロビンス)やソフィー(メラニー・ティエリー)、本部から合流してきた元恋人のカティヤ(オルガ・キュリレンコ)らと、武装集団が徘徊し、あちこちに地雷が埋まる危険地帯を、ロープ探しに奔走する。途中で保護した少年ニコラに案内され、長いロープがあるという彼の実家にたどり着くと、その一帯は激しい内戦で廃墟と化していた。

〈解説〉

『月曜日にひなたぼっこ』のフェルナンド・レオン・デ・アラノアが、国際援助活動の知られざる活躍を描くヒューマン・ドラマ。106分。

  • 中野翠(コラムニスト)

    ★★★☆☆B・デル・トロ、T・ロビンス。贔屓俳優二人の出演で期待していたが、エッ、結局、このオチが頼りの話だったの?と苦笑。

  • 芝山幹郎(翻訳家)

    ★★★☆☆エイド・ワーカーの激務を、一歩引いた視点で描き出したのは技あり。高電圧の芝居を避け、音で脅かさないのも好印象。

  • 斎藤綾子(作家)

    ★★★★☆援助隊がいようがいまいが、戦場にも日常がある光景を淡々と描いている。隊員の言動が過酷な現実に笑いと慈しみを。

  • 森直人(映画評論家)

    ★★★☆☆強い状況設定を起点とした緻密な作劇。上等な役者、気の利いた選曲など準備は万全。肝心の演出がもっとハネていれば。

  • 洞口依子(女優)

    ★★★★☆デル・トロ始め役者の配牌、戦争の乾いた皮肉とウィットで潤わすバランスの絶妙さ。ディートリッヒの歌声が沁みる。

INFORMATION

「ロープ/戦場の生命線」(スペイン)
2月10日(土)より、新宿武蔵野館ほかにて全国ロードショー
監督:フェルナンド・レオン・デ・アラノア
出演:ベニチオ・デル・トロ、ティム・ロビンス、オルガ・キュリレンコ、メラニー・ティエリー ほか
http://rope-movie.com/

(「週刊文春」編集部)

今日の運勢

おひつじ座

全体運

ちょっとしたユーモアが幸運を招くカギ。まわりの人を笑わせて...もっと見る >