2018/02/19 11:00

不思議な透明感 『ミヤネ屋』で相撲を語る「大至さん」――青木るえか「テレビ健康診断」

不思議な透明感がある大至さん。引退後は歌手としても活躍している ©共同通信社
不思議な透明感がある大至さん。引退後は歌手としても活躍している ©共同通信社

 もう○○問題はいいよ、いつまでやってるんだよ、というのはお手軽なメディア批判として言いやすいセリフです。モリカケとか、最近ではもっぱら相撲。いつまでやってるんだワイドショーで、ってさんざん聞いた。出演コメンテーターすら言ってた。

 でもチャンネル替えるほどでもないなあとテレビをそのままにしてるうちに、なんとなくそれが知った世界みたいになり、いろんな人と知り合いに(こちらが一方的に)なる。知り合いのことにはくちばしつっこみたくなるのが人情だ。それで、いけ好かないと思ったり文句言ったり「よく言った!」と快哉を叫んだりしてるうちにテレビで出てこなくなって忘れる→次の話題で同じこと繰り返す。これでワイドショーは回っている。

 で、相撲問題に関していうと、絶妙な感じにつっこみ甲斐のある人がぞろぞろ出てくるのだ。それも力士や親方じゃなくて、そのまわり。というよりワイドショーで相撲を語る人たち。相撲記者クラブ会友の肩書で出てくるのは(何人かいる)「自分の考えを変える気など1ミリもなさそうな保守ジイさん」で、相撲女性リポーター系は、「私がぬるま湯に浸からせていただいてるこの相撲コミュニティに対しては悪いこと言いたくありません、どちらに対してもいい顔したい、でもそうすると片方が怒るのでうまく両者を満足させるのが難しいですががんばります」という、おろおろしつつ笑顔を忘れないその風情が、見る者をほんとうにイライラさせる。他には「好きなことをノンキにズバズバ言う北の富士さん」「なだめる舞の海さん」「どうしても威張ってるようにしか見えない二宮清純」「なぜそんなに茶化して笑いを取ろうとするのか玉木正之」などの登場人物が、町内会のもめごと的に騒いでいる。そりゃうんざりしつつも見ずにはいられない。相撲のことなんかもはやどうでもいい。

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