2018/02/20 17:00

沢島忠監督と中村錦之助 名コンビの軽快時代劇!――春日太一の木曜邦画劇場

1958年作品(91分)/東映/2000円(税抜)/レンタルあり
1958年作品(91分)/東映/2000円(税抜)/レンタルあり

 一九五〇年代の東映時代劇黄金期を支えてきた名匠・沢島忠監督が、先日亡くなった。

 本連載では沢島監督の作品を何度か扱ってきたが、その度にご感想をいただいていた。以来、時には直接お目にかかりながら、当時の思い出話をうかがうようになっていった。最後にお話しさせていただいたのは今年の元旦。朝早くに監督からの着信があった。「入院しております」消え入りそうなお声を聞いたのが、結果として最後となってしまった。

 折に触れて、監督はこうおっしゃっていた。「私のような忘れられた映画監督を思い出していただき、ありがとうございました」だが、これだけ素晴らしい作品たちを残してきた監督が忘れられていいはずはない。そこで今回は、代表作の一つ『一心太助 天下の一大事』を取り上げる。監督と名コンビを組み続けた中村錦之助が鉄火肌の魚屋・太助を演じる人気シリーズ第二弾で、本作で錦之助は太助と将軍家光の二役を演じている。

 軽快――。沢島監督の時代劇の魅力を語る際、これほどふさわしい言葉はないだろう。とにかく演出のリズムが「軽やか」で、それが実に「快い」のである。明るく賑やかな、お祭り騒ぎのようなスピーディな映像が次々と繰り広げられ、その目まぐるしさに巻き込まれているうちに、アッという間にエンディングを迎える。そして、観終えると「ああ楽しかった!」そんな爽快な気持ちが全身を駆け巡る。

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