2018/03/06 17:00

岩下志麻が“一人三役”を務めた夫・篠田の独立映画!――春日太一の木曜邦画劇場

1969年作品(103分)/東宝/2500円(税抜)/レンタルあり
1969年作品(103分)/東宝/2500円(税抜)/レンタルあり

 発売中の新刊『美しく、狂おしく 岩下志麻の女優道』の取材時、筆者は岩下に約二十時間に及ぶインタビューをさせていただいた。あれだけの大女優を相手にするのだから、さぞや面倒なことや怖い目に遭うことがあったに違いない――と思われる方もいるかもしれない。が、そんなことは全くなかった。むしろ逆だ。

 決して偉ぶることはなく、独善的に自分のことだけを語ることもなく、広い視野で理知的に各作品の現場のことをお話しいただいている。女優といえば神輿に担がれている側というイメージが強かったが、うかがって受けた印象は、現場スタッフに近かった。

 岩下はただ女優として守られて暮らしていたのではなく、夫・篠田正浩と独立プロダクション・表現社にあって二人三脚で苦労しながら映画製作をしてきた。そのため、神輿の上からではなく、担ぐ側の目線から映画の現場を見ることができているのだろう。

 今回取り上げる『心中天網島』は、その表現社が資本も含めてメジャーから独立した体制で作られた最初の作品だ。

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