2018/03/13 17:00

カンヌ脚本賞受賞 「聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア」を採点!――シネマチャート

©2017 EP Sacred Deer Limited, Channel Four Television Corporation, New Sparta Films Limited
©2017 EP Sacred Deer Limited, Channel Four Television Corporation, New Sparta Films Limited

〈あらすじ〉

心臓外科医のスティーブン(コリン・ファレル)は、眼科医の美しい妻・アナ(ニコール・キッドマン)と、2人の健康な子供に恵まれ、郊外の豪邸で幸せに暮らしている。彼は、父を亡くして母親と2人で暮らしている16歳のマーティン(バリー・コーガン)を、ある理由から気にかけていた。マーティンを自宅に招待し、家族に引き合わせたことをきっかけに、マーティンはスティーブンに執拗に付きまとい始める。それを拒絶すると、10歳の長男に続き、14歳の長女も原因不明の歩行困難と拒食に陥り、2人は家の中を這い回るようになる。スティーブンの家族の未来に関する、マーティンの不気味な予言が現実になっていくにつれ、スティーブンは究極の選択を迫られる。

〈解説〉

『ロブスター』のヨルゴス・ランティモス監督による、不条理な復讐劇。第70回カンヌ国際映画祭脚本賞受賞作。121分。

  • 中野翠(コラムニスト)

    ★★★☆☆万事に恵まれた一家が急激に崩壊して行くという設定は面白いが、作為が強すぎて乗れず。小説だったら楽しめたかも。

  • 芝山幹郎(翻訳家)

    ★★★☆☆古典とE・ホッパーの絵を借りた挑発的な奇譚だが、頽廃(たいはい)が浅い。B・コーガンの姓は「キオン」と表記するほうが原音に近い。

  • 斎藤綾子(作家)

    ★★★☆☆教育的な物知りぶった世界観を披露しつつ奇をてらう演出には嫌悪しか感じず。だが若手の俳優陣が素晴らしく☆3つ。

  • 森直人(映画評論家)

    ★★★★☆漆黒の哄笑。『テオレマ』系の闖入者ものから意外なホラー的応用へ。才気走った監督だが、語りに確かな旨味が出てきた。

  • 洞口依子(女優)

    ★★☆☆☆無駄に挑発しすぎ。青年役バリーの表情だけで恐怖なのに。あらかじめピースの欠けたパズルを解く不条理さに似ている。

INFORMATION

「聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア」(アイルランド・英)
新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国公開中
監督:ヨルゴス・ランティモス
出演:コリン・ファレル、ニコール・キッドマン、バリー・コーガン、ラフィー・キャシディ、アリシア・シルヴァーストーン ほか
http://www.finefilms.co.jp/deer/

(「週刊文春」編集部)

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