2018/03/13 17:00

虐待を演じるため子役を遠ざけた岩下の役者魂!――春日太一の木曜邦画劇場

1978年作品(110分)/松竹/2800円(税抜)/レンタルあり
1978年作品(110分)/松竹/2800円(税抜)/レンタルあり

 これまで多くの役者たちにインタビューさせていただいたり、実際の撮影現場を取材して気づいたことがある。それは、撮影の待ち時間に和気あいあいと共演者やスタッフと過ごす役者と、集中したまま賑やかな輪に加わろうとしない役者――という、二つのスタイルがあるということだ。(どちらもその役者がベストを尽くすための「流儀」なので、そこに良し悪しはない)

『美しく、狂おしく 岩下志麻の女優道』での取材で、岩下は後者なのだと分かった。現場に臨む段階で役柄に徹底して入り込んでいるため、役から離れて雑談している場合ではないのだ。その緊張感が、カメラ前での迫力ある芝居を生み出していると思えた。

 今回取り上げる『鬼畜』は、そんなスタンスの岩下だからこそ生み出された異様な空気が、作品全体を貫いている。

 川越で小さな零細印刷工場を営む宗吉(緒形拳)は裏で愛人(小川真由美)を作り、三人の子まで成していた。が、経営に行き詰まる中で養育費が払えなくなり、怒った愛人は宗吉の家に乗り込む。そして、幼い三人の子供たちを置いて姿をくらます。仕方なく、宗吉は自分で子供たちを育てざるをえなくなってしまった。

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