2018/03/26 17:00

高級リゾートホテルで殺人事件が 「修道士は沈黙する」を採点!――シネマチャート

©2015 BiBi Film-Barbary Films
©2015 BiBi Film-Barbary Films

〈あらすじ〉

バルト海に面したドイツのハイリゲンダムで開催される、G8の財務相会議では、世界の市場を混乱させて貧富の差をさらに拡大する、非人道的な決議がなされようとしていた。会議の前夜、天才的なエコノミストとして知られる国際通貨基金(IMF)のダニエル・ロシェ専務理事(ダニエル・オートゥイユ)は、8人の財務大臣と3人のゲスト(ロックミュージシャン、絵本作家、修道士)を招待して夕食会を催した。イタリア人修道士のロベルト・サルス(トニ・セルヴィッロ)は、会食後にロシェの部屋で彼の告解を聞く。翌朝、頭からビニール袋をかぶったロシェの死体が発見される。警察から殺人の容疑をかけられても、戒律に従い沈黙を守ったサルスは、ロシェの葬儀で自らの思いを語り始める。

〈解説〉

高級リゾートホテルで繰り広げられる社会派ミステリー。監督・脚本は『ローマに消えた男』のロベルト・アンドー。108分。

  • 中野翠(コラムニスト)

    ★★★☆☆演技派揃いでそれぞれ見せ場はあるものの、全体の設計図が見えてしまい、後半ダレた。一種の密室劇なのも息苦しい。

  • 芝山幹郎(翻訳家)

    ★★★☆☆撮影や音楽が古典的で、安心して見ていられるが、意外にナイーヴな義憤にやや拍子抜けする。美文でも転調が欲しい。

  • 斎藤綾子(作家)

    ★★★☆☆時間がシャッフルされていて再度見たくなる。告解の内容ではなく「神は全てを許す、だが悔いは許さない」の場面を。

  • 森直人(映画評論家)

    ★★★★☆風刺は図式的だが、世界の縮図とミステリーを交差させる語りの密度は高い。リゾートホテルの景観も良く点は甘めに。

  • 洞口依子(女優)

    ★★★☆☆告解、数式、鳥のさえずり、犬、沈黙。硬派な画作り。神目線でやや難解な脚本だが現代社会への皮肉、ウィットも含む。

INFORMATION

「修道士は沈黙する」(伊、仏)
Bunkamuraル・シネマほか全国順次公開中
脚本・監督:ロベルト・アンドー
出演:トニ・セルヴィッロ、ダニエル・オートゥイユ、コニー・ニールセン、マリ・ジョゼ=クローズ、ランベール・ウイルソン、モーリッツ・ブライプトロイ ほか
http://shudoshi-chinmoku.jp/

(「週刊文春」編集部)

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