2018/03/27 17:00

胸に沁みるスタントン最後の主演作 「ラッキー」を採点!――シネマチャート

©2016 FILM TROOPE, LLC All Rights Reserved
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〈あらすじ〉

ラッキー(ハリー・ディーン・スタントン)は、サボテンに囲まれた小さな家に1人で暮らしている。日中はダイナーでコーヒーを片手にクロスワード・パズルをし、夜はバーで友人のハワード(デヴィッド・リンチ)らと過ごす。90歳のある日、自宅で突然気を失って倒れ、病院で検査を受けたところ、どこにも異常はなく年齢のわりに健康だと診断される。倒れた理由が加齢にあると言われたラッキーは、近付きつつある“死”について考えるようになり、ある答えにたどり着く。

〈解説〉

俳優ジョン・キャロル・リンチの初監督作品。神を信じない現実主義者の男性を主人公に、「死とはなにか」というテーマに向き合うヒューマン・ドラマ。2017年9月に91歳で亡くなったハリー・ディーン・スタントンの最後の主演作。88分。

  • 中野翠(コラムニスト)

    ★★★★★H・D・スタントンの風貌。暇人たちの哲学的駄弁(?)。ラストシーンの亀……。おかしく、せつなく胸に染みた。好き!

  • 芝山幹郎(翻訳家)

    ★★★★☆性格俳優のスワンソングを、もうひとりの性格俳優が静かに撮る。固定キャメラの映像がスタントンの無欲と溶け合う。

  • 斎藤綾子(作家)

    ★★★★☆いつもの日々がいつか失われる事を、ラッキーが穏やかに切なく承知していく。主演名優の枯れ具合の美しさに見惚れた。

  • 森直人(映画評論家)

    ★★★★★名優の遺作として出来過ぎなほど。日常の中で美学と意地が浮き彫りになり、『人間臨終図巻』に映画ごと載せたくなる。

  • 洞口依子(女優)

    ★★★★★砂漠を歩くハリー・ディーン!その一挙手一投足に見惚れて涙。哲学的で自伝的、人生の終わりについての映画。R.I.P.

INFORMATION

「ラッキー」(米)
新宿シネマカリテ、アップリンク渋谷ほか全国順次公開中
監督:ジョン・キャロル・リンチ
出演:ハリー・ディーン・スタントン、デヴィッド・リンチ、ロン・リビングストン ほか
http://www.uplink.co.jp/lucky/

(「週刊文春」編集部)

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