2018/04/03 07:00

楠木建が語る「現代人必須の教養は戦時下の日記だ」

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日記の醍醐味は文脈理解にあり

 あくまでも個人的な好き嫌いの話として聞いていただきたい。

 読書の話を続ける。僕の読書の好みはジャンルで言えば小説などのフィクションよりもノンフィクション、とくに人間と社会についてのノンフィクションであることは前に話した。その目的は知識というよりも、人と人の世の本質について、「なるほど、そういうことか、面白いねえ……」と、僕なりの理解というか論理をつかむことにある。

  芸論 と並んで日記というジャンルを僕が愛好するのは、それが「なるほど、そういうことか……」の宝庫だからである。 前回 話したように、整理されたマクロレベルの概説よりも、具体的なディティールの記述にこそ「なるほど、そういうことか……」が潜んでいる。この点、日記は具体的詳細の記述がもっとも豊かなジャンルだ(というか、ほとんどの場合、具体的詳細の記述しかない)。

 さらにイイことがある。記述が時間軸に沿って配列されており、しかも記述の頻度が高い(人によっては毎日書く)。時間に沿って配列してもらうと、その人物やそれを取り巻く世の中の文脈が頭の中で再構成しやすいのである。

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