2018/04/25 17:00

三船演じる素朴で温かい車夫の人情と恋に落涙!――春日太一の木曜邦画劇場

1958年作品(108分)/東宝/2500円(税抜)/レンタルあり
1958年作品(108分)/東宝/2500円(税抜)/レンタルあり

 三船敏郎の生涯を追ったドキュメント映画『MIFUNE:THE LAST SAMURAI』が五月に公開になる。それに合わせてのトークイベントに出演させていただくことになり、先日、三船の出演作をまとめて観返した。

 そこで気づいたことがある。三船の魅力というと、多くの方が思い浮かべるのは黒澤明作品に代表されるワイルドな躍動感だろう。あるいは、戦争大作映画などで組織の長を演じる際の重厚感を挙げる人も少なくないかもしれない。

 だが、そうした迫力ある芝居を目にしてしまったがために見落としてしまう魅力が、実はもう一つある。

 それは、たとえば『七人の侍』での、敵が来襲した時の「来やがった、来やがった!」と嬉しそうに飛び跳ねる場面や、赤ん坊を炎の中から救い出して泣く場面に代表される、感情豊かな人間臭さだ。その感情のおもむくままに動き出す様には、どこか子供じみた可愛らしさが感じられた。

 今回取り上げる『無法松の一生』は、まさにそんな三船の魅力が凝縮された一本だ。

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やや身動きがとりにくい日。腰は重いのに、理屈ばかり並べてい...もっと見る >