2018/04/30 17:00

1950年代アメリカ郊外の暗部を描く 「サバービコン 仮面を被った街」を採点!――シネマチャート

Photo Credit: Hilary Bronwyn Gayle ©2017 SUBURBICON BLACK, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.
Photo Credit: Hilary Bronwyn Gayle ©2017 SUBURBICON BLACK, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.

〈あらすじ〉

1950年代のアメリカ。郊外の新興住宅街サバービコンでは、6万人の白人家族が理想の生活を送っていた。ロッジ家では、父ガードナー(マット・デイモン)、母ローズ(ジュリアン・ムーア)、幼い息子のニッキー、伯母マーガレット(ムーア2役)の4人が暮らしている。ある日、隣に黒人のマイヤーズ家が越してくると、街に不穏な空気が漂い始める。間もなく、ロッジ家に2人組の強盗が押し入り、大量のクロロホルムを嗅がされたローズが死亡する。保険調査員のバド・クーパー(オスカー・アイザック)がロッジ家を訪問すると、大事件が発生する。そして、住民のマイヤーズ家への嫌がらせは暴動へと発展していく。

〈解説〉

ジョージ・クルーニー監督作。脚本はコーエン兄弟。人間の虚飾を剥ぎ取るクライム・サスペンス。105分。

  • 中野翠(コラムニスト)

    ★★★★☆ピカピカに明るい50年代アメリカ郊外の暗部。黒人に対する白人の屈折心理。皮肉な笑い。少年2人を配したのが正解。

  • 芝山幹郎(翻訳家)

    ★★★☆☆50年代サバービアというせっかくの好素材を得ながら、黒い笑いが不発で急所を射抜けない。物語性を加味しすぎたか。

  • 斎藤綾子(作家)

    ★★★★☆作品の闇は深いがタッチはコミカル。他人のセックスを覗き見したような、滑稽なのに恐ろしく、薄ら笑いしつつも凝視。

  • 森直人(映画評論家)

    ★★★★☆監督クルーニーの生真面目さがコーエン兄弟流儀の黒喜劇をアクチュアルな風刺に新装する。秀逸なラストで星1つ追加。

  • 洞口依子(女優)

    ★★★★☆導入から誘う独特な50年代米郊外の住宅革命の世界。コーエン兄弟の脚本は巧妙な仕掛けが解けると見えない恐怖に唸る。

INFORMATION

「サバービコン 仮面を被った街」(米)
5月4日(金)より、TOHOシネマズ 日比谷他にて全国ロードショー
監督:ジョージ・クルーニー
脚本:ジョエル・コーエン&イーサン・コーエン、ジョージ・クルーニー&グラント・ヘスロヴ
出演:マット・デイモン、ジュリアン・ムーア、オスカー・アイザック、ノア・ジュープ、ジャック・コンレイ ほか
http://suburbicon.jp/

(「週刊文春」編集部)

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