2018/05/20 11:00

高畑勲を失った宮崎駿は、どこへ向かうのか

高畑勲氏 ©文藝春秋
高畑勲氏 ©文藝春秋

 4月5日、スタジオジブリの高畑勲監督が肺がんのため、亡くなった(享年82)。5月15日に行われた「お別れの会」に出席し、高畑氏への取材経験もあるコラムニストの小石輝が、高畑氏と宮崎駿氏の55年間を振り返る。

憔悴し、途方に暮れた様子の宮崎駿

 あんなに憔悴し、途方に暮れた様子の宮崎駿を見たのは初めてだった。5月15日に「三鷹の森ジブリ美術館」で行われた「高畑勲 お別れの会」でのことだ。

「迷路のように入り組んだ美術館の中に、どうやって人を入れるんだろう」と思っていたが、予想に違わず、招待された弔問客の大半は館外のテントで、モニター越しに会の様子を見守ることになった。

 たぶん宮崎駿は、大きな斎場で、見知らぬ人々と一緒に高畑勲を送ることが、どうしても我慢ならなかったのだ。自らの手がけた美術館の中で、少数の親しい人々だけと共に、高畑との「最後の別れの時」を過ごしたかったに違いない。そんな宮崎の思いを、いったい誰が責められるだろうか。

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