2018/06/05 17:00

誘拐犯と身代金を拒む祖父の間で母は……「ゲティ家の身代金」を採点!

©2017 ALL THE MONEY US, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.
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〈あらすじ〉

1973年、アメリカ人大富豪のジャン・ポール・ゲティ(クリストファー・プラマー)の孫、ジョン・ポール・ゲティ三世(チャーリー・プラマー)がローマで誘拐された。守銭奴のゲティは1700万ドル(約50億円)という巨額の身代金の支払いを拒絶し、元CIAのチェイス(マーク・ウォールバーグ)に誘拐犯との交渉を指示する。離婚によりゲティ家と距離を置いているため、身代金を支払う財力のないポールの母ゲイル(ミシェル・ウィリアムズ)は、愛する息子を救出するためにゲティへの説得を試みるが、ゲティは一切応じない。誘拐犯側は遅々として進まない交渉に苛立ち、凶悪な手段に打って出る。

〈解説〉

リドリー・スコット監督作。実際の事件を元にしたサスペンス。133分。ジャン役は当初K・スペイシーだったがセクハラ問題で降板した。

  • 中野翠(コラムニスト)

    ★★★☆☆K・スペイシーを欠いたのが致命的。大富豪の奇抜な迫力よりも母性愛に寄り添う普通の話になってしまった。勿体無い。

  • 芝山幹郎(翻訳家)

    ★★★☆☆実話をなぞりつつ、毒の強いスリラーに仕立てたのは監督の腕。攻防の焦点が金額に移っていくあたりは描写も辛辣だ。

  • 斎藤綾子(作家)

    ★★★☆☆身代金の交渉拒否には驚くが、言いなりになっては他の孫も危険という石油王の言葉は重い。家族愛の執念が身悶える。

  • 森直人(映画評論家)

    ★★★★☆まるで成金版ヴィスコンティ! 伊の風俗がこってり絡んでケレン味満点。製作上の困難を物ともしないパワフルな出来。

  • 洞口依子(女優)

    ★★★★☆誘拐された孫、救出する母、大富豪の祖父の3つの視点がやっと擦り合う後半。70年代のローマ、極悪犯罪組織の描写に星。

INFORMATION

「ゲティ家の身代金」(米)
全国にて公開中
監督:リドリー・スコット
出演:ミシェル・ウィリアムズ、クリストファー・プラマー、マーク・ウォールバーグ、ロマン・デュリス、ティモシー・ハットン ほか
http://getty-ransom.jp/

(「週刊文春」編集部)

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