2018/06/12 17:00

老獪な大人が純な若者をけしかける構図は不変!――春日太一の木曜邦画劇場

1974年作品(101分)/東映/2800円(税抜)/レンタルあり
1974年作品(101分)/東映/2800円(税抜)/レンタルあり

 今回は『仁義なき戦い 頂上作戦』を取り上げる。実際に広島で起きたヤクザの抗争を描いたシリーズの第四作だ。

 が、本稿で注目するのは物語のメインとなる、主人公・広能(菅原文太)と山守(金子信雄)との対立ではない。とある小さな組の話だ。

 抗争は広島全土に広がり、岡島(小池朝雄)の率いる第三勢力・義西会は広能サイドに加わる。岡島から資金援助を受け、弱小の川田組もその陣営に参じることになった。

 今回は組長の川田(三上真一郎)と若い組員・野崎弘(小倉一郎)に焦点を当てたい。

 組同士が共同戦線を張る中で野崎は義西会の若頭・藤田(松方弘樹)と親交を深めていく。だが、岡島が山守に暗殺されたことで状況が変わる。藤田は岡島の仇を討つため抗争を続けるが、川田は藤田の応援要請に応えようとしない。

「藤田さんには義理がありますけん――」そう言う野崎に、川田は野球中継を見ながら言い放つ。「スタンドみてみぃ、義西会のバッジばっかりじゃ!」実は川田組は広島市民球場での野球賭博をシノギの柱にしていたが、そのシマを義西会に奪われつつあり、川田は忌々しく思っていたのだ。

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