2018/06/24 21:00

アイデアが秀逸で笑える『やれたかも委員会』――亀和田武「テレビ健康診断」

委員のひとり、山田孝之 ©文藝春秋
委員のひとり、山田孝之 ©文藝春秋

 男って、なんて愚かなんだろう。深夜ひとり画面に集中しながら、しみじみ思う。

 若い頃、経験がないために思いを遂げられなかったけれど、勇気さえあったら「やれたかも」しれないんです。

 そんな男たちの告白を聞く三人の委員、佐藤二朗、山田孝之、白石麻衣は、「やれた」もしくは「やれた、とは言えない」の札を立てる。

 女たちを抱いた思い出を甘く反芻するのでなく、未遂に終った過去にいまも拘る。そんなバカ男たちの話を聞き、さまざまな仮説を立て「やれた」かどうか判定するというアイデアが秀逸で笑える。

 第六話「映画友だちになってよ」の、通販サイトを運営する安永紳一郎(中尾明慶)三十七歳も勘違い野郎だ。

 十四年前に出会った古着屋のバイト店員、あやの(森川葵)とは漫画の趣味が一緒。

 古着屋が閉店になって疎遠になった二人だけど、一年後に彼女からメールが。借りてた漫画を返したいからと。再会した彼女は、いまは映画にハマっているという。『第三の男』を見て感想を交わしていると、あやのは「映画友だちになってよ」と誘う。

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