2018/07/03 17:00

不良少女のボスを演じる梶芽衣子の靡かぬ魅力!――春日太一の木曜邦画劇場

1970年作品(85分)/日活/2204円(税抜)/レンタルあり
1970年作品(85分)/日活/2204円(税抜)/レンタルあり

 自伝の刊行、名画座での特集上映、コンサート、メディア出演――ここにきて梶芽衣子の活動が活発だ。

 彼女のイメージといえば、「さそり」シリーズなどでの体制に抗(あらが)うヒロインたちであったり、松本清張作品での男たちを手玉にとる悪女役だったり、とにかくクールでシャープ。何者にも靡(なび)かない芯の強さが、いつも感じられる。

 そしてもう一つの特徴は、そのファッショナブルさ、だ。日本映画における「闘うヒロイン」像といえば、時代劇の「くノ一(女忍者)」たちや任侠映画の女侠客たち、つまり和装が中心だった。梶も「修羅雪姫」シリーズのような和装もあるが、ほとんどが洋装で闘っている。これが日本では珍しいのと同時に、「現代」に抗うヒロインとしての姿をより浮き彫りにしてきた。

 今回取り上げる『野良猫ロック セックス・ハンター』も、そんな一本である。

「野良猫ロック」シリーズが作られた一九七〇年前後は、カウンターカルチャーが盛り上がっていた時期で、映画も反体制的、前衛的な表現が目立つようになっていた。これに末期的なまでの斜陽にあった映画界の絶望的な状況が加わり、破れかぶれのエネルギーに満ちた作品が作られていく。このシリーズもそうした中で生まれ、中でも本作は強烈な一本となっている。

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