2018/07/20 17:00

山岳映画監督が警鐘「知名度を上げるために山に挑むのは危険」

ジェニファー・ピードン
ジェニファー・ピードン

 オーストラリアでドキュメンタリー映画のヒット記録を塗り替える話題作が誕生した。「山を愛する人にとってその魅力は絶大だ……」という詩にのせて、エベレストや羊蹄山など17以上の山とそれに挑む人々が描かれる。

「ヘリコプターの先端にウェアラブルカメラを取り付けたり、ドローンを駆使して撮影しました。共に安価で軽量なので、カメラクルーは多くありません。登山家自身にも撮ってもらったし、登山家でもある撮影監督がたった1人で撮ったシーンもあります」

 とピードン監督は語る。

 機材の発達により、これまで誰も見たことがない映像を、観客として見られるようになったという訳だ。映画の中では「山は命がけのギャンブル場になった」と警鐘を鳴らしてもいる。先日も日本人登山家の栗城史多さんがエベレストで命を落とした。

「1年前にはオーストラリアの女性も山で亡くなりました。チャリティの知名度を上げるために頂上に挑んだのです。純粋に登りたいという気持ち以上に、他の目的が追加されることは危険です。どうしても無理が重なるからです。自然の前で人間は謙虚でなければいけません。人間は本当にちっぽけなのですから」

INFORMATION

『クレイジー・フォー・マウンテン』
7月21日より公開
https://crazy4mountain.com/

(「週刊文春」編集部)

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