2018/07/23 17:30

両親を“ある病気”で亡くした少女のひと夏の物語 「悲しみに、こんにちは」を採点!

©2015,SUMMER 1993
©2015,SUMMER 1993

〈あらすじ〉

カタルーニャ州バルセロナに暮らす6歳の少女フリダ(ライア・アルティガス)は、1993年の夏に両親を“ある病気”で亡くし、同州の田舎村に暮らす若い叔父夫婦に引き取られる。叔父のエステバ(ダビド・ベルダグエル)と叔母のマルガ(ブルーナ・クッシ)はフリダを家族の一員として温かく迎え入れようとするが、フリダは時折マルガに反抗的な態度をとり、4歳の従妹のアナ(パウラ・ロブレス)とは一緒に遊びながらもついつい張り合ってしまう。小さな揉め事や事件を重ねながら、フリダは両親の死に向き合い始める。そして新学期が始まる前夜、フリダにある変化が起きる。

〈解説〉

新鋭カルラ・シモンが自身の子供時代の思い出をもとに描く、少女のひと夏の物語。第67回ベルリン国際映画祭でジェネレーションKplus部門グランプリと新人監督賞を受賞。96分。

  • 中野翠(コラムニスト)

    ★★★★☆疑似家族が本当の家族になってゆく心のプロセスを過不足なく。カタルーニャの風土感、幼い幻想性など引き込まれた。

  • 芝山幹郎(翻訳家)

    ★★★☆☆食指の動かない題名だが、驚くほど注意深く、丁寧な撮り方だ。少女の面倒臭さと光を残し、安い物語性を切除している。

  • 斎藤綾子(作家)

    ★★★☆☆フリダの性別を超えた美しさと孤独感。アナの無垢な佇まい。詳しく描かれない物語の背景を想う間もなく心を奪われた。

  • 森直人(映画評論家)

    ★★★★☆一見シンプルながら相当手の込んだオーガニック料理。少女の未分化な感情と、大人の言動の打ち当たりにハッとする。

  • 洞口依子(女優)

    ★★★☆☆かつて少女だった頃の感覚を呼び覚ますひと夏の特別な経験。カタルーニャの夏。幼い背丈に収めた構図。音の効果も☆。

INFORMATION

『悲しみに、こんにちは』(スペイン)
7月21日(土)よりユーロスペースほか全国順次公開
監督・脚本:カルラ・シモン
出演:ライア・アルティガス、パウラ・ロブレス、ダビド・ヴェルダグエル、ブルーナ・クッシ ほか
http://kana-shimi.com/

(「週刊文春」編集部)

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