2018/07/31 17:00

原作と映画版キャストの違和感が逆に面白いぞ!――春日太一の木曜邦画劇場

1977年作品(84分)/東映/4500円(税抜)/レンタルあり
1977年作品(84分)/東映/4500円(税抜)/レンタルあり

 先日、「週刊少年チャンピオン」で連載されていた水島新司の野球漫画『ドカベン』が最終回を迎えた。最初の「高校野球編」(八一年に終了)のスタートから四十六年、「プロ野球編」での復活からも二十三年が経った。偉業である。

 そこで今回は、実写版『ドカベン』を取り上げたい。

 原作漫画では、主人公の「ドカベン」こと山田太郎は最初は柔道部に属しており、実にコミック七巻分にわたって柔道の死闘が描かれている。それをそのまま映画化すると、野球部が舞台になることを期待しているであろう大半の観客を戸惑わせてしまう。

 ただ、そこは東映の製作だ。時代劇黄金時代から短い時間に内容を凝縮することに手慣れている。そのため本作も、ほぼ原作そのままの展開にもかかわらず、ドカベン(橋本三智弘)の柔道部時代も押さえつつ、野球部に入って活躍し始めるまでを、わずか八十四分の間に押し込んでのけた。

 が、結局は別の面で戸惑うことになる。それは、キャスティングだ。漫画原作の映画化では、現実離れしたキャラクターを生身の俳優が演じると違和感が生まれてしまう。本作の場合、主人公はズングリした地味な青年なので、その点では困らない。問題は脇役、特に岩鬼と殿馬だ。

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