2018/09/11 17:00

東出昌大がヒロインの“運命の人”2役を好演 「寝ても覚めても」を採点!

©2018 映画「寝ても覚めても」製作委員会/ COMME DES CINÉMA
©2018 映画「寝ても覚めても」製作委員会/ COMME DES CINÉMA

〈あらすじ〉

大阪に暮らす泉谷朝子(唐田えりか)は、写真展で居合わせた鳥居麦(東出昌大)と目が合った瞬間に恋に落ちる。朝子の親友・春代(伊藤沙莉)は、ルックスがよく掴みどころのない麦を見て、「朝ちゃん、絶対泣かされるで」と釘を刺す。その予言通り、麦はある日、靴を買いに出かけたまま戻らなかった。2年後、東京に生活の場を移していた朝子は、麦と同じ顔をした丸子亮平(東出2役)に出会い、真っ直ぐに好意を向けてくる亮平に惹かれていく。数年の交際を経て、亮平との結婚を決意した朝子の前に、麦が突然現れる。

〈解説〉

柴崎友香の小説を、前作『ハッピーアワー』で世界的に注目を集めた濱口竜介監督が実写化。正反対の魅力を持つ、同じ顔をした2人の男性の間で揺れるヒロインを描く恋愛映画。119分。

  • 中野翠(コラムニスト)

    ★★★☆☆女にはやけに都合のいい特異な設定。ヒロインは綺麗だが情感に乏しい。もっぱら東出の長身美と2種の演技を楽しむ。

  • 芝山幹郎(翻訳家)

    ★★★☆☆風景や人間の絵肌は成熟しているのに、語りの結び目がたまにゆるむ。映画の緻密な織りがそこでほつれるのは惜しい。

  • 斎藤綾子(作家)

    ★★★☆☆若い女子には不愉快極まりない朝子だろうが高齢者には昔を懐かしむヒロインかも。亮平のM気の気高さには惚れ惚れ。

  • 森直人(映画評論家)

    ★★★☆☆ドッペルゲンガーと恋愛。ホラー的な不穏さと嫌な予感が持続する。寸止めの効いた構築美に酔うが、終盤はややベタに。

  • 洞口依子(女優)

    ★★★★★冒頭から怪奇的な2人役の東出に誘われはぐらかされ囚われる。写真、海、川、疾走、最後の視線。新しい映画の波に涙。

INFORMATION

『寝ても覚めても』(「寝ても覚めても」製作委員会)
テアトル新宿ほか全国公開中
監督:濱口竜介
出演:東出昌大、唐田えりか、瀬戸康史、山下リオ ほか
http://netemosametemo.jp/

(「週刊文春」編集部/週刊文春 2018年9月13日号)

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