2018/09/16 11:00

『妻の愛、娘の時』――桜庭一樹のシネマ桜吹雪

© 2017 Beijing Hairun Pictures Co.,Ltd.
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 うちの場合、祖父母の時代は親戚付き合いが密で、家族といえば“一族”のことだった。でも、両親の時代になると、夫婦と子供だけの“核家族”になった。で、その子供たるわたしはというと、一人暮らしの“個人”なのだ。

 まったく、現代の縮図っぽいなぁ~、と思う。

 さて、この映画に登場するユエ家もまた、まさに現代の縮図だ。

 舞台は中国のとある都会。主人公のフイインは定年を控えた女教師。両親と夫と娘の五人家族だったが、まず父を、続いて母を亡くした。

 遠い田舎の親戚に言われるまま、一度は父を田舎に埋葬したものの、都会にいいお墓を作って母と一緒にしてあげたくて、村に出向くことに。

 ところが、村には実は、親の言いつけで半年だけ父と結婚生活を送った老女ツォンがいた。彼女は都会に行ったきりの夫をずっと待っていたのだ。ツォンが死んで帰ってきた夫の墓の上に寝転んで阻止し、フイインはシャベルを握りしめて怒りの仁王立ち。そこに「婆さんを助けるぞー!」と、暴徒と化した村人達まで押し寄せて!?

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