2018/09/25 17:00

女子高生が手を染めたカンニング・ビジネスとは? 「バッド・ジーニアス 危険な天才たち」を採点!

© GDH 559 CO., LTD. All rights reserved.
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〈あらすじ〉

天才的な頭脳を持つ女子高生のリン(チュティモン・ジョンジャルーンスックジン)は、国内有数の進学校に奨学生として転入する。リンは数学のテスト中に、友人のグレースを、ある古典的な方法で手助けする。それを知ったグレースの彼氏のパットは、リンがテスト中に正解を教えることと引き換えに報酬を得る、カンニング・ビジネスを思いつく。客である生徒たちの成績は上がり、リンの貯金残高も増えていく。ボストンの大学への進学を目指すグレースとパットは、STIC(世界各国で行われる大学統一入試)でもリンに助けを求める。リンは高額な報酬に目が眩み、もうひとりの奨学生・バンク(チャーノン・サンティナトーンクン)を仲間に引き入れようとするが……。

〈解説〉

監督は本作が長編2作目となるナタウット・プーンピリヤ。中国で実際に起きた集団不正入試事件をモチーフにしたクライム・エンターテインメント。130分。

  • 中野翠(コラムニスト)

    ★★★★☆歯切れよく軽妙なタッチで描かれた秀才コンビの悪だくみ。世間をなめてかかる若さ。この監督、センスも技術も上等。

  • 芝山幹郎(翻訳家)

    ★★★★☆学園映画に犯罪映画を接ぎ木して、システムを出し抜く快感を尖らせる。速さと危うさを秤にかけた新しい才気の出現。

  • 斎藤綾子(作家)

    ★★★★★天才リンの狡猾で冷静な眼差し、受験の泥沼でもがく高校生たちの必死さ、どれも見応え満点。時間の構成も面白い。

  • 森直人(映画評論家)

    ★★★★★実力と階層の痛烈な皮肉。学歴というブランドを巡る10代の攻防を描き傑出した面白さ。日本でも他人事じゃないかも。

  • 洞口依子(女優)

    ★★★★☆面白いから観て! とひと言で済ませたいほど。スリリングな展開は終盤までワクワク。抜かりなくツボにくる学園ドラマ。

INFORMATION

『バッド・ジーニアス 危険な天才たち』(タイ)
9月22日(土)より新宿武蔵野館ほか全国順次ロードショー
監督:ナタウット・プーンピリヤ
出演:チュティモン・ジョンジャルーンスックジン、チャーノン・サンティナトーンクン、イッサヤー・ホースワン、ティーラドン・スパパンピンヨー、タネート・ワラークンヌクロ ほか
https://maxam.jp/badgenius/

(「週刊文春」編集部/週刊文春 2018年9月27日号)

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