2018/10/09 17:00

豪商の若き妻と無名画家、禁断の愛の行方は……「チューリップ・フィーバー 肖像画に秘めた愛」を採点!

©2017 TULIP FEVER FILMS LTD. ALL RIGHTS RESERVED.
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〈あらすじ〉

17世紀のオランダ・アムステルダムでは、絵画の収集や一夜にして高騰するチューリップの球根への投機に人々が熱中していた。修道院で育った孤児のソフィア(アリシア・ヴィキャンデル)は、親子のように年の離れた豪商コルネリス(クリストフ・ヴァルツ)と結婚する。優しい夫との安定した生活に何の不満もなかったが、コルネリスが切望する跡継ぎができないことだけが、悩みの種だった。ある日、コルネリスが夫婦の肖像画を無名の画家・ヤン(デイン・デハーン)に依頼する。ソフィアとヤンは恋に落ち、ヤンは2人の将来のためにチューリップの球根に全財産を投資するが……。

〈解説〉

『マンデラ 自由への長い道』のジャスティン・チャドウィック監督作。世界最古の経済バブルを背景に、若い男女の禁じられた愛がスリリングに描かれる。105分。

  • 中野翠(コラムニスト)

    ★★★☆☆17世紀オランダの時代風俗とC・ヴァルツの巧さ、D・デハーンの陰性の魅力。終盤、ヒロインは突然、聖女に。白けた。

  • 芝山幹郎(翻訳家)

    ★★☆☆☆本当にT・ストッパードの脚本なのか。ご都合主義の展開に思わず笑った。苦しまぎれの引き技を連発して足がバタバタ。

  • 斎藤綾子(作家)

    ★★★★☆暗い欲望の物語と思いきや、初老の男の優しさや支え合う女たち、艶めかしく肌を重ねる若い男女を温かく描いていた。

  • 森直人(映画評論家)

    ★★☆☆☆良い題材なのに弾けない。艶笑系の狂騒劇と教科書的な文芸調の相性のせいか。無難な語りが役者の裸体も平板にする。

  • 洞口依子(女優)

    ★★★★☆17世紀オランダのチューリップバブルとフェルメールへのオマージュ。古典ロマンとエロスを纏う“アリシア美”に恍惚。

INFORMATION

『チューリップ・フィーバー 肖像画に秘めた愛』(米、英)
10月6日(土)より新宿バルト9ほか全国ロードショー
監督:ジャスティン・チャドウィック
出演:アリシア・ヴィキャンデル、デイン・デハーン、ジュディ・デンチ、クリストフ・ヴァルツ ほか
配給:ファントム・フィルム
http://tulip-movie.com/

(「週刊文春」編集部/週刊文春 2018年10月11日号)

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