2018/11/06 17:00

人道支援計画が国連史上最悪のスキャンダルに……「バグダッド・スキャンダル」を採点!

©2016 CREATIVE ALLIANCE P IVS/ BFB PRODUCTIONS CANADA INC. ALL RIGHTS RESERVED.
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〈あらすじ〉

2000年代初頭のイラクでは、サダム・フセイン政権への経済制裁により、国民の生活が困窮していた。02年10月、アメリカ人青年のマイケル(テオ・ジェームズ)は国連に採用され、国連事務次長パシャ(ベン・キングズレー)の部下として「石油・食料交換プログラム」の仕事に携わることになった。年間100億ドルという巨額の予算が投じられた、国連主導のこの人道支援計画には、世界各国の企業や官僚機構、さらにはフセイン自身が関与しており、マイケルは賄賂や不正が横行していることを知る。

〈解説〉

マイケル・スーサンが、国連に勤務した体験をもとに綴ったベストセラー小説の実写化。国連史上最悪のスキャンダルを暴く社会派サスペンス。監督・脚本は、『ストックホルムでワルツを』のペール・フライ。106分。

  • 中野翠(コラムニスト)

    ★★★★☆大がかりな偽善の構図。B・キングズレーがさすがの求心力。善悪混沌の中で報道の理念とは?限界とは?息詰まる106分。

  • 芝山幹郎(翻訳家)

    ★★★☆☆謎の人物がいろいろ出没するわりには発想が生真面目で、先が読めてしまう。啓蒙と娯楽を両立させるには腕力が要る。

  • 斎藤綾子(作家)

    ★★★☆☆国連の腐敗がリアルで、悲恋の展開に現場の闇の深さがある。だが蜜にたかった世界の全貌が明かされないのが一番怖い。

  • 森直人(映画評論家)

    ★★★☆☆大きな政治的主題を小さなテンプレで受け止めた感。臭い物の蓋を取る手つきも臆病で、世界の裏側の見え方が凡庸に。

  • 洞口依子(女優)

    ★★★☆☆国連汚職事件についての学び。国連は現代の円卓の騎士という台詞から更に政治的スキャンダルに舵をきってもよいかなと。

INFORMATION

バグダッド・スキャンダル』(デンマーク・カナダ・米)
11月3日(土)より新宿シネマカリテほか全国順次公開
監督:ペール・フライ
出演:テオ・ジェームズ、ベン・キングズレー、ジャクリーン・ビセット、ベルシム・ビルギ ほか
http://baghdad-s.com/

(「週刊文春」編集部/週刊文春 2018年11月8日号)

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