2018/12/11 17:00

軽快な戦争映画と思って油断、最後に魂震える!――春日太一の木曜邦画劇場

1965年作品(131分)/東宝/レンタルあり/Amazon Prime配信あり
1965年作品(131分)/東宝/レンタルあり/Amazon Prime配信あり

 十二月十二日、本連載がついに書籍化される。タイトルは『 泥沼スクリーン これまで観てきた映画のこと 』。連載から厳選した九十三回分に、洋画五本のレビューと五十ページの対談を新たに加えた。

 刊行を記念して、しばらくはこれまでの連載、特に初期の頃に取り上げてきた作品を改めて語り直してみたい。開始して六年半、どんな作品を扱ってきたのかをご存じない方も多いのではないだろうか。

 今回は『血と砂』。連載第一回で取り上げた作品だ。「週刊文春での連載」という大看板に対するプレッシャーの中での初回だっただけに、力みに力んで書いた記憶がある。

 その時の内容は書籍に収録されているのでそちらを読んでいただくとして、今回ここで触れておきたいのは、以前に書ききれなかった初見時の筆者の心の動きである。

 最初に観たのは二十年ほど前、浅草東宝のオールナイトでの岡本喜八監督特集。たしか五本立ての三本目あたりだったと思う。当時は内容について情報を入れないで観ることにしており、そのため『血と砂』というタイトルの地味さ、硬さから、五本の中ではさほど期待はしていなかった。

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