2017/12/08 19:00

『刑事ゆがみ』、最後は浅野と神木の立場が逆転?「ゆがんだクライマックス」に期待

「当時、あのドラマが何を描いていたのか?」と問われると、「90年代末に日本人が漠然と抱いていた不安感が反映された時代の空気」としか言いようがないのだが、『刑事ゆがみ』が描いているものも、やはり2017年現在の日本を覆っている暗い空気ではないかと思う。

 その意味で気になるのは、物語の結末だ。『ケイゾク』は後半から正体不明の連続殺人犯と警察の対決に主軸が移っていくと同時に、物語自体はどんどんわけのわからない混乱したものへと変貌していったのだが、『刑事ゆがみ』は終盤に至っても、今のところ刑事ドラマという型は保っている。

 これは、なんでもありのミュージックビデオ(MV)的な映像をテレビに持ち込んでテレビドラマに革命をもたらした堤幸彦と、あくまでオーソドックスなスタイルでテレビドラマを映画のように撮ろうとする西谷弘の資質の違いともいえる。

 おそらく、弓神が過去にかかわった事件の影響下にある事件が再び起こり、それを解決するために暴走する弓神を羽生が止める……という方向で物語が進むのではないかと思う。だが、せっかくここまでダークで不穏な世界観を構築してきたのだから、予定調和に収まらない、ゆがんだクライマックスを迎えてほしいものである。
(文=成馬零一/ライター、ドラマ評論家)



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