2017/06/09 21:49

「やすらぎの郷」のモチーフとなった『旅路の果て』が伝える“老い”【名画プレイバック】

猛禽類を思わせる風貌のルイ・ジューヴェ演じるサン=クレール 写真:Album/アフロ
猛禽類を思わせる風貌のルイ・ジューヴェ演じるサン=クレール 写真:Album/アフロ

 4月からスタートし、高視聴率を記録している昼の帯ドラマ「やすらぎの郷」(テレビ朝日)は、俳優や作家など、テレビ界を支えた功績者だけが無料で入れる老人ホームの日々を描いている。脚本を手がける倉本聰がモチーフとなった作品として挙げたのが、フランス映画の『旅路の果て』(1939)だ。78年前にジュリアン・デュヴィヴィエ監督が撮った同作は、南フランスにある俳優たちのための養老院が舞台になっている。(冨永由紀)

 かつて活躍した俳優たちが静かに余生を送る「サン・ジャン・ラ・リヴィエール」に、新たな入居者がやって来る。かつて二枚目として一世を風靡し、多くの女性と浮名を流したサン=クレールだ。彼の登場は、平穏だった日々に小さな波紋を呼び起こす。華やかな世界から身を引いた老優たちは寄る辺ない身の上だが、老いても枯れても捨てきれない俳優の性を抱えた個性派ぞろいだ。才能はあったが人気はなく、恋人をサン=クレールに奪われた過去のあるマルニー、現役時代の自慢話はホラばかりで、実は代役専門で一度も舞台に立ったことのないカブリザード、そして今や年老いた色男のサン=クレール。この3人が主要人物だ。

今日の運勢

おひつじ座

全体運

ひっそりと静かに過ごしたい気分。早々に家に帰り、好きな読書...もっと見る >