2017/08/27 10:21

『ルパンVS複製人間』監督、当時は「当たるわけないと…」 MX4Dは心奪う出来

『ルパンVS複製人間』制作当時を振り返る吉川惣司監督
『ルパンVS複製人間』制作当時を振り返る吉川惣司監督

 国民的アニメ「ルパン三世」シリーズの劇場版第1作目として、多くのファンから支持を受けている映画『ルパン三世 ルパンVS複製人間(クローン)』のMX4D上映が決定した。劇場公開から39年という歳月を経て、新たな命を吹き込まれた本作について、生みの親であり、MX4D版の監修も務めた吉川惣司監督が、当時の撮影秘話などを語った。

 MX4Dは、スクリーンに映し出されている映像を体感できる上映として、上下左右へのシート稼動や、香りやミストの噴出、首元、背中、足元への感触、さらに突風や霧、地響きなどの効果を堪能できる上映形式。自身の監督作がMX4D版となったことに吉川監督は「本当に助けられたという感覚」と述べる。

 「助けられた」という表現の真意を問うと「当時、これで作品が完成したとは思えなかった」と胸の内を明かす。名作として語り継がれているだけに、意外な回答に感じられたが「絵が完成しない段階でアフレコやダビングはアニメではざらにあること。その後、声優さんや音響さんを優先し、ついでにまずい作画部分を直して入れ替える。リテークは必ずするもの」という前提があるという。ところが封切り直前だったので、このルパンは劇場版にもかかわらず“リテーク率ゼロ”という珍しい状況になった。「胸は張れない。全カット作るのが精いっぱいでした」。

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