2017/08/30 21:44

被ばく家畜は殺処分か…国に抵抗する農家のドキュメンタリー

映画『被ばく牛と生きる』より (C)2017 Power-I, Inc.
映画『被ばく牛と生きる』より (C)2017 Power-I, Inc.

 2011年3月に起こった福島第一原子力発電所事故から1か月後、国は原発20km圏内を“警戒区域”に指定し、同年5月に農林水産省は同域内にいるすべての家畜の殺処分を福島県に指示した。だがそれに対し、「存在が許されない声なき命を守りたい」と抵抗した農家がいる。彼らの姿を追ったドキュメンタリー映画『被ばく牛と生きる』の公開が、今年10月下旬に決定した。

 東日本大震災が起こるまで約3,500頭いた牛は、牛舎につながれたまま残され約1,400頭が餓死。そして国が決定した殺処分の方針に対し、いくつかの農家は納得できずに、膨大な餌代を自己負担しながら牛を生かし続けることを決意した。ある農家は被ばくを覚悟で居住制限区域で暮らし、別の農家は2日に1回60km離れた二本松市の仮設住宅から通い続けたという。また以前は原発推進派でありながらも、現在は「牛を生かすことは故郷を守ることにつながる」と活動している元町議会議員もいる。

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