2017/09/04 01:44

坂本龍一、ベネチアで福島原発問題を懸念【第74回ベネチア国際映画祭】

ベネチアで記者会見に出席した坂本龍一
ベネチアで記者会見に出席した坂本龍一

 現地時間3日、第74回ベネチア国際映画祭にて坂本龍一を追ったドキュメンタリー映画『Ryuichi Sakamoto: CODA』の公式記者会見が行われ、坂本と監督のスティーブン・ノムラ・シブルが出席。2012年から製作が開始された本作とあって、2011年に起きたばかりであった東日本大震災が切っても切り離せないテーマの一つになっており、坂本はその体験を振り返るとともに、今なお続いている原発問題を危惧する一幕もあった。

 日本人の母親とアメリカ人の父親を持つシブル監督が、2012年から5年間にわたって密着取材をして完成させた本作。音楽家としての姿だけでなく、被災地を訪れる坂本の姿なども収められている。「地震、津波、そして原発は私にとても大きなインパクトを与えました」と切り出す坂本は、「それ以前から環境問題を心配してはいたんです。1992年頃から、CO2の排出量を減らそうとしたり、自分でできることは取り組んでいましたので、自然について考える時間はたくさんありました。アーティストにとって自然は偉大なるインスピレーション源なんです。でも地震や津波が起きて、気づいたのです。十分なほど、自然に耳を傾けていなかったのだと。それから、自然に耳を傾けることを思い出したのです。それは大きな影響でした。今年発売したアルバムも、自然を通して作りました。この映画にも通じる要素があると思います」とアーティストとしての気づきを振り返る。

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