2018/03/04 19:00

たくさんの裸体が登場!意欲作の受賞で際立った映画祭の意義【第68回ベルリン国際映画祭】

金熊賞に輝いた『タッチ・ミー・ノット(原題) / Touch Me Not』のアディナ・ピンティリエ監督 Maurizio Gambarini / Anadolu Agency / Getty Images
金熊賞に輝いた『タッチ・ミー・ノット(原題) / Touch Me Not』のアディナ・ピンティリエ監督 Maurizio Gambarini / Anadolu Agency / Getty Images

 第68回ベルリン国際映画祭のコンペティション部門で金熊賞、銀熊賞を受賞した作品の見どころを、受賞者会見でのコメントと共に振り返ってみたい。(取材・文:山口ゆかり / Yukari Yamaguchi)

 最高賞である金熊賞は、さまざまな意味で挑戦的な意欲作『タッチ・ミー・ノット(原題) / Touch Me Not』が受賞。アディナ・ピンティリエ監督にとって初の長編でもあり、初長編作品賞とのW受賞という快挙になった。ピンティリエ監督はワールドプレミアとなった日のことを振り返り、「プレスがどう反応するか、観客がどう反応するか、とても気になっていました。なぜなら、この映画は会話への招待だからです。わたしたちは観る人に対して、親密さ、美しさ、他者とつながる意味といったことを再考させようとしています」と語る。

 本作には性的な事柄に絡み、たくさんの裸体が登場する。必ずしもモデルのような体だけではない。老いた裸体、障害を持つ人の裸体、がっちりした男性の骨格に女性の胸がついた裸体など、ややもすれば見世物的な関心に堕しそうだが、そうならないのは主人公である女性の親密さへの強い希求があるからだ。強く求めながら、同時に怖れ、反発しようとする主人公の内面が観る側に共有される。

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