2018/04/13 07:15

高畑勲監督の『火垂るの墓』今夜放送!作品の魅力に迫る

13回目の放送を迎える『火垂るの墓』 (C) 野坂昭如/新潮社,1988
13回目の放送を迎える『火垂るの墓』 (C) 野坂昭如/新潮社,1988

 今月5日に、肺がんで亡くなった世界的なアニメーション監督の高畑勲さん。代表作の1つである『火垂るの墓』(1988)が今夜「金曜ロードSHOW!」で放送される。公開から30年という歳月を経ても、決して色あせることのない名作だ。

 第58回直木賞を受賞した野坂昭如さんによる同名の原作を映画化した本作。太平洋戦争末期に、14歳の兄・清太と、4歳の妹・節子が必死に生きようとする姿を描いた。1988年の公開当時は、宮崎駿監督作品の『となりのトトロ』と同時上映されていた。

 小説は、野坂さんの神戸大空襲の体験をもとにしており、高畑監督の映画版でも戦争の悲惨さを鮮明に描写している。空襲で燃える家や逃げ惑う人々、焼け野原となった町は目をそむけたくなるほど。また、明るく豊かだった兄妹の表情には、しだいに悲しみや怒りが増え作中で節子が流す大粒の涙や、清太がこらえきれずに涙をこぼす様子は観ている者の心を揺さぶる。

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