2018/04/16 19:42

山田洋次監督、戦争におう世界に…舞台「母と暮せば」上演に寄せる思い

『母と暮せば』舞台版の上演に思いを明かした山田洋次監督
『母と暮せば』舞台版の上演に思いを明かした山田洋次監督

 吉永小百合、二宮和也出演の映画『母と暮せば』(2015)のメガホンをとった山田洋次監督が16日、新宿の紀伊國屋ホールで行われたこまつ座「戦後“命”の三部作」完成制作発表会見に出席し、自身が命名した「戦後“命”の三部作」への思いを語った。

 作家・劇作家の井上ひさしさんが座付き作家として立ち上げたこまつ座の代表作「父と暮せば」と、井上さんの構想を受け継いだ山田監督が、長崎で被爆した母と亡き息子の幽霊との交流を描き出したファンタジー『母と暮せば』。この対となる2作品に加え、映画公開当時に上演していた舞台「木の上の軍隊」を合わせ、山田監督の命名したのが「戦後“命”の三部作」だ。舞台版『母と暮せば』は、母役に富田靖子、息子役に松下洸平というキャスティング、栗山民也の演出、そして山田監督の監修によって、この秋から上演される。

 「死者が亡霊となって現れて、会話を交わすという物語は昔からたくさん生まれてきました。井上さんは『父と暮せば』という作品で、その死者の亡霊を、原爆の地獄の中で焼き殺されたお父さん、そして生者を娘にして、父と娘のドラマを作り上げました」と切り出した山田監督は、「それを二人芝居という難しい形で。しかも重い主題でありながら、軽くて、ユーモアを交えながら楽しく観ることができる。こういう作品を書くことができるのは井上さんが天才だから。井上さんにしかできないことだと感心していました」と述懐した。

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