2018/04/27 18:05

南北関係改善に期待が高まる今観たい!軍事境界線が舞台『JSA』に注目

南北の兵士を描いた『JSA』 Subway Cinema / Photofest / ゲッティ イメージズ
南北の兵士を描いた『JSA』 Subway Cinema / Photofest / ゲッティ イメージズ

 27日に、韓国の文在寅大統領と北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長が、軍事境界線のある板門店の韓国側施設で南北首脳会談を行って世界の注目を浴びている。軍事境界線上で握手を交わす二人の写真が瞬く間に世界に広がり、南北関係改善への期待も寄せられている今、両国の関係を描いた名作映画『JSA』(2000)に改めて注目したい。(編集部・吉田唯)

 北朝鮮と韓国の関係について描いた映画は数多く製作されてきたが、『JSA』はその中でも傑作と名高い一本。本作の舞台は、まさに今回会談が開催された板門店。共同警備区域(JSA)で射殺事件が起こり、生き残った南北の兵士たちは互いに全く違う主張を繰り返すのだが、そこには予想外の真実が隠されていた……というストーリーだ。監督・共同脚本を務めたのは、『オールド・ボーイ』などのパク・チャヌク監督。

 軍事境界線が南北にとってどういう意味を持つのか、そのことを表した印象的なシーンの一つが、ツアー観光客を国連軍の兵士が案内する場面だ。観光客の帽子が風で北朝鮮側に飛んで行ってしまった際に、帽子を拾った北朝鮮の士官に対して国連軍の兵士がお礼を伝えるのだが、「もし私が韓国軍人だったら軍刑法上命令違反等の重罪を科せられたでしょう」とツアー客に説明する。このような南北の現状を、劇中では「小さな火種でも森全体が燃えてしまう」という意味で“渇いた森”とも例えている。

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