2018/07/06 16:15

児童虐待や育児放棄が題材の映画を考える【コラム】

育児放棄や虐待は現代の深刻な社会問題ともいえる。『子宮に沈める』より (C)paranoidkitchen All Rights Reserved.
育児放棄や虐待は現代の深刻な社会問題ともいえる。『子宮に沈める』より (C)paranoidkitchen All Rights Reserved.

 親がわが子を死に追いやる--あり得ないはずの事件が現実に次々と起きている。「もうおねがい ゆるして ゆるしてください」つい先日も十分な食事を与えられずにやせ細って亡くなった5歳の少女がノートに残した両親への悲しい言葉が多くの人の胸を突いた。

 今年のカンヌ国際映画祭で映画『万引き家族』が最高賞パルムドールを受賞して話題を呼んだ是枝裕和監督が、さかのぼって2004年に撮った映画『誰も知らない』の題材は育児放棄(ネグレクト)。父親の蒸発後、シングルマザーとして子どもたちを育てていた母親がいくらかの現金を残して姿を消す。アパートの一室に残された12歳の長男と弟妹の4人の子どもたちはどんな生活をしていたのか? そもそもなぜそんなことが起きたのだろうか?

 『誰も知らない』以外でもネグレクトをテーマにした映画は濃厚な余韻を残す。そして当事者である子ども以外、誰もその真相を知ることができない。映画はフィクションというフィルターを通し、そこで「本当に起きていたかもしれないこと」を映し出し、観客の心をザワつかせる。(文:浅見祥子)

今日の運勢

おひつじ座

全体運

落ち着いた気分で過ごせる一日。今やっていることを振り返り、...もっと見る >