2018/11/08 17:36

塚本晋也監督、新作『斬、』に込めた亡き石川忠さんへの思い

塚本晋也監督
塚本晋也監督

 塚本晋也監督が初の時代劇に挑んだ映画『斬、』の外国特派員協会記者会見が、7日に都内で行われた。客席にはイランの鬼才監督アミール・ナデリの姿もあり、塚本監督に鋭い質問を投げかけていた。

 第75回ベネチア国際映画祭でワールドプレミア上映されて以来、トロント、釜山など、世界中の映画祭で話題を集めた本作。キャストに池松壮亮や蒼井優を迎え、江戸時代末期を舞台に、人を斬ることに苦悩する侍の姿を通じて、生と暴力の本質を問う。

 海外で高い評価を受ける塚本監督だけに、記者たちも上映後の会見に熱心に聞き入っていたが、その中に、西島秀俊主演の『CUT』(2011)などで知られるナデリ監督の姿も。「今回、『斬、』を観るのは2回目」と切り出したナデリ監督は「今回に限らず、塚本監督の作品でいつも思うのは、他の監督と女優の扱い方が全然違うということ。それについてお聞きしたい」と質問を投げかけた。

 その質問に塚本監督は、女優の演出方法は作品ごとに違うと前置きしつつ、「基本にあるのは女性のすばらしさにひれ伏しているということ。いつも女優さんに敬意というか、尊敬の念があるというのが基本」と説明。「俳優の経験がない方を呼ぶときは、その人の存在感に敬意を表しつつ、映画的な演出を指導することはありますが、蒼井優さんはもともと素晴らしい女優さんなので、細かい演出はせずに、プロットの時から(台本を)お渡しして、お願いしますと委ねました」と明かした。

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