2019/04/15 21:45

映画を作ることで“戦争で病んだ”心の治癒を行う【映画で何ができるのか】

映画『セメントの記憶』は渋谷・ユーロスペースほか全国順次公開中 (C)2017 Bidayyat for Audiovisual Arts, BASIS BERLIN Filmproduktion
映画『セメントの記憶』は渋谷・ユーロスペースほか全国順次公開中 (C)2017 Bidayyat for Audiovisual Arts, BASIS BERLIN Filmproduktion

 シリア軍の元兵士のジアード・クルスーム監督が亡命先のレバノンで、シリア人移民労働者を見つめたドキュメンタリー映画『セメントの記憶』が渋谷・ユーロスペースほか全国順次公開中だ。クルスーム監督は第67回ロカルノ国際映画祭(スイス)で上映された前作『ジ・イモータル・サージェント(英題) / The Immortal Sergeant』(2013)に続いて、シリア内戦が人々にもたらした影響と戦争の怖さを伝えるべく作品を作り続けているが、同時にそれは戦争で精神を病んでしまった自分の治療のためでもあるという。来日したクルスーム監督に真意を聞いた。(取材・文:中山治美)

映画という武器で戦争の怖さを伝えたかった

 3月21日、東京・茗荷谷の筑波大学東京キャンパスでクルスーム監督の前作『ジ・イモータル・サージェント(英題)』の上映会が開かれ、約100 人の観客が集まった。同作は当時、シリア軍に従軍していたクルスーム監督が秘密裏に撮影した軍内部の映像と、巨匠モハメド・マラス監督作品の撮影現場のスタッフ・キャストを中心にバッシャール・アル=アサド大統領の政権や内戦をどう思っているのか? を尋ね、忌憚(きたん)のない声を集めた映像で構成されている。政府派と反政府派の両方の視点から、2011年に勃発したシリア内戦の現実を浮かび上がらせようと試みたドキュメンタリーだ。

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