2019/05/25 10:09

ベン・ウィショー新作に日本人作曲家の音楽!【第72回カンヌ国際映画祭】

シングルマザーのアリスに思いを寄せるクリス役のベン・ウィショー
シングルマザーのアリスに思いを寄せるクリス役のベン・ウィショー

 現在開催中の第72回カンヌ国際映画祭で、コンペティション部門に出品されている映画『リトル・ジョー(原題) / Little Joe』には日本人作曲家・伊藤貞司さん(1982年死去)の音楽が使われている。公式会見に出席したジェシカ・ハウスナー監督(『ルルドの泉で』など)が、その理由を明かした。

 『リトル・ジョー(原題)』は、新種の花の開発に取り組む上級ブリーダーでシングルマザーのアリス(エミリー・ビーチャム)が、同僚のクリス(ベン・ウィショー)らと共に“人を幸せにする花”を生み出すところからスタート。しかし副作用があったようで、その花の花粉を吸ったクリスも、アリスの息子ジョーも、すっかり別人のようになってしまう……。不気味なほど鮮やかなビジュアルに静的なカメラワーク、そして日本的かつ前衛的な伊藤さんの音楽が、不穏な空気を高めていくのに一役買っている。

 伊藤さんのことは長年知っていたというハウスナー監督は、「彼はマヤ・デレン(アメリカの前衛映画作家。1961年に亡くなるまで伊藤さんと結婚していた)の映画の音楽を担当していたから。わたしは彼女の映画が好きで、映画のスタイルにおいて彼女の影響を受けている」とコメント。「テイジ・イトーの音楽は、とても奇妙なフィーリングを与えてくれる。この映画にはそれが必要だった。サスペンスの引き金になると同時に、一体どんな映画かわからないという雰囲気をもたらしてくれるの」と音楽の重要性を語った。

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