2019/06/08 17:34

周防正行『カツベン!』に込めた思いを語る

周防正行監督
周防正行監督

 『Shall we ダンス?』『舞妓はレディ』で知られる周防正行監督が8日、来年6月に開館100周年を迎える東京・新宿の映画館「武蔵野館」で行われた、100周年記念企画のトークショーに登壇。12月公開の最新作『カツベン!』で、およそ100年前の無声映画の活動弁士の活躍を取り上げた周防監督は、大正末から昭和にかけ、武蔵野館に所属し人気を得た徳川夢声や山野一郎などの活動弁士に思いを馳せながら、無声映画の魅力や、新作『カツベン!』に込めた思いを語った。この日は聞き手として、活動弁士歴45年を数える第一人者、澤登翠も登壇した。

 周防監督は、自身の無声映画体験を「国立のフィルムセンター(現国立映画アーカイブ)に行ってよく観ていたんですが、そのときは当然、音楽も活動弁士もいない本当にサイレントな状態でした」と振り返り、「そんな観方は実は特殊です。本当の無声映画の時代って、弁士が語り、音楽が生で鳴り、観客からは『待ってました』の声がかかる。映画館はとってもにぎやかでした。こんな観方をしたのは、実は日本だけだったというのも、僕には衝撃的で。日本映画がスタートした頃の雰囲気、人々に愛されたその時代を撮りたいと思ったのがきっかけです」と新作に至る動機を明かした。

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