2019/06/22 20:15

ヒトラーの次はこの人!『帰ってきたムッソリーニ』9月日本公開

次々よみがえる独裁者たち
次々よみがえる独裁者たち

 現代に復活したイタリアの独裁者ムッソリーニの姿を描いた風刺コメディー映画『帰ってきたムッソリーニ』が9月20日より日本公開される。今年春に開催されたイタリア映画祭で特別上映された際には、全席完売となった話題作だ。

 ドイツで200万部以上を売り上げたベストセラー小説「帰ってきたヒトラー」(ティムール・ヴェルメシュ著)が原作。同著はドイツですでに映画になっているが(タイトルはそのまま『帰ってきたヒトラー』)、本作はルカ・ミニエーロ監督が、舞台をドイツから今のイタリアに置き換えて映画化したものになる。

 物語は、売れない映像作家のカナレッティ(フランク・マターノ)が、復活したムッソリーニ(マッシモ・ポポリツィオ)を偶然見つけ、イタリア全土を旅しながらドキュメンタリー映画を制作しようと思い立ったことから幕を開ける。ムッソリーニを“そっくりさん”だと思った若者たちは屈託なくスマホを向け、写真や動画はインターネットで拡散。ムッソリーニが市民の中に飛び込んで「不満はないか?」と尋ねれば、移民問題についての生の声があぶり出され、テレビに出演すればそのカリスマ的な演説が人々の心をつかみ、かつての統帥(ドゥーチェ)は絶大な人気を集めていく……。

 時代は変われど人々の不満や政治への嘆きは変わらず、イタリアはムッソリーニの登場にまたしても翻弄されることに。ミニエーロ監督は「この作品の問いは極めてシンプルで、ムッソリーニが現代のイタリアで再び権力を握ったらどうなるのか? だ」と語っている。(編集部・市川遥)

映画『帰ってきたムッソリーニ』は9月20日より新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ有楽町ほかにて公開

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