2019/09/19 20:10

なぜ7時間18分の映画は生まれた 鬼才タル・ベーラ監督が語る

「人生とはどういうものかを見せたい」『サタンタンゴ』のタル・ベーラ監督
「人生とはどういうものかを見せたい」『サタンタンゴ』のタル・ベーラ監督

 2011年の『ニーチェの馬』を最後に映画監督からの引退を表明したハンガリーの鬼才タル・ベーラ監督が14日、渋谷のシアター・イメージフォーラムで行われた映画『サタンタンゴ』来日記者会見に出席し、本作の上映時間が7時間18分となった理由を語った。

 監督が1994年に発表した本作は、ハンガリーの小説家クラスナホルカイ・ラースローの同名小説が原作。経済的に行き詰まったハンガリーの小さな村に、死んだはずの青年イリミアーシュが戻ってきたことで戸惑う村人たちの姿を描く。現在は映画監督からの引退を表明している監督だが、4Kデジタル・レストア版による本作の初上映に合わせ、映画監督として『ニーチェの馬』以来、約8年ぶりの来日を果たした。

 7時間18分という圧巻の上映時間に「映画が1時間半くらいであるべきなんて誰が言ったんだ。そんなことにはファック・オフだと考えていた」と語る監督は、「この作品にとって風景は重要であり、人生の一部である。風景には顔があり、存在感がある。水や雨、風、といった自然は、こういった複雑なものを捉えようとする作品を描くときに無視してはいけない。最近作られているような映画は、一直線でストーリーテリングが語られているような気がしている。だが、収益や市場のためと考えて作る作品でないならば、人生とはどういうものかを見せたい。そのために自然や空間をしっかりと捉えなければいけない。その結果、7時間以上におよぶ作品となった」と説明する。

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